Content Marketing World 2018でわかった5つの注目ポイント

narin_nonthamand

NewsCredのContent Marketing World(CMW)も今年で6年目になりました。私たちは、コンテンツマーケティング業界とともに成長と進化を遂げることができ、とても幸せです。私は数多くのコンテンツマーケティングイベントに参加してきましたが、CMWを中心とした魅力的で活気あるコミュニティが際立っています。今年は、多くのコンテンツマーケティング担当者がコンテンツの速度と飽和状態がピークの時代にいることで、コンテンツ制作者・コンテンツ配信者・コンテンツストラテジストにならなければならないというプレッシャーを感じているかもしれません。しかし私たちは、力強く共感を呼ぶストーリーを届けつつ、困難に立ち向かおうと固く決心しています。

CMWでは、できる限り多くのフロアの出席者とつながり、パネルやセッションに参加してきました。その中から、私の目に留まったトレンドと学習内容を紹介します(NewsCredが地元企業のRising Starを招いて非常に濃いコーヒーを提供したことが役に立ちました)。

フォーマット: コンテンツのスケーラビリティと形状

コンテンツマーケティング担当者の課題はチャネルの拡散だけではありません。利用できるフォーマットの数もこれまで以上に増加しています。ポッドキャスト、ウェビナー、VR、インタラクティブのように、ベストプラクティスに焦点を当てたセッションが数多くあったようです。また、ベンダーブース全体では販促資料や印刷されたコンテンツ(印刷されたeBookは…単純に本と読んでいいのでしょうか?)が多くみられました。

テクノロジーは、ゲートキーパーの数を減らしつつアクセス可能なコストで、新しい種類のストーリーテリング、フォーマット、共有を日々可能にしています。閉会時の基調講演でTina Fey氏が冗談を言ったように、次のエミー賞候補者にマクドナルドのハッピーセットがノミネートされても驚くことはないでしょう。

しかし、投資額の高いフォーマットを使ってROIを実証することについては、いまだ疑問が残っています。マーケティング担当者は、これらのフォーマットにもっと投資すべきだと確信していますが、それに伴う承認人数の増加や配信戦略、測定戦略に苦労しているそうです。

SEO: 誰もがその重要性を知っているが、まだ習慣にはなっていない

コンテンツを見つけてもらうにはオーガニック検索が必要不可欠であるため、SEOとコンテンツマーケティングの融合は、数多あるトピックの中でも最優先課題のようでした。多くのコンテンツマーケティング担当者が、平均以上のSERP(Search Engine Result Page)スキルを持つ必要があると感じているのでしょう。ショーフロアにも、多くのパートナーがソリューションを用意して待っていました。

しかし、SEOは依然としてコンテンツマーケティング担当者の日常業務から離れたところにあり、サイロ化されていると思われています。Children’s HealthのCourtney Cox氏が、オーディエンスにGoogleのアンサーボックスについて知っているかと尋ねたところ、半数近くの人が手を挙げました。しかし、アンサーボックスとして表示される方法については、まだ理解が浅いようです。

その理由は、SEOがテクノロジーソリューションと並んで時間や投資を要するスキルだからです。Googleのアルゴリズムが変わるにつれて、SEOは常に進化を見せます。TrueSense MarketingのマーケティングマネージャーであるElyse Haines氏は、私にこう言いました。「やり方はわかっていても、時間の見つけ方がわからないのです」。

アジャイル: さまざまな意味を持つ流行語

「リアルタイムに行動する」という目標は、アジャイルなマーケティングやマーケティングチームを生み出すというコンセプトに取って代わられているようです。それはコンテンツマーケティング担当者にとってどのような意味を持つのでしょうか? 明確なコンセンサスはありません。

マーケティングにアジャイルなアプローチを取ることは、「アジャイルなコンテンツマーケティング・ロードマップを使って主導権を握る方法」から、「マーケティングのためにScrumのプラクティスに適応する方法」や「アジャイルマーケティングの助けを借りてルネサンスなマーケティング担当者になる方法」に至るまで、CMWのセッションの中で言及されていました。当社のCEO・共同創立者であるShafqat Islamも、CMWのプレゼンテーションでは、信頼性と敏捷性(アジャイル)を築き上げるために協力して働く必要性を指摘しています。

アジャイルの手法は、従来、主にエンジニアリング作業プロセスに適用されてきました。CMW全体におけるその時代精神的な姿勢は、マーケティング担当者が協力し合うために新しい方法を模索しているという事実を物語っていると思います。それがテクノロジー、SEO、配信、どんな困難であっても、私たちはこれまで以上にサイロ化していると感じているのです。

このメッセージは、コンテンツマーケティングのシニアディレクターである1人の出席者の共感を呼びました。「組織を統合化に導くことは非常に重要です。私たちはすべてのマーケティング活動の中心です。そのため、チームの足並みが揃わないと、コンテンツマーケティング担当者は非常に苦労することになります」。

B2B: 測定とセールスアラインメント(営業とマーケティングの連携・整合性)に苦労している

どのB2Bセッションも、多くの出席者を集めていたようでした。マーケティング担当者は自分の組織のために学習内容をパーソナライズしようとしたのか、質疑応答もエネルギーに満ち溢れていました。しかし多くの企業が、B2Bバイヤージャーニーがオンライン(そしてモバイル)から始まるという同じような紹介スライドを使用していたので、全体的に見て古典的なコンテンツマーケティングのように見えました。何よりも、CMWの出席者にとってはセールスの非アラインメントが最優先課題です。

B2Bコンテンツマーケティングの測定戦略も、今年はかなり人気でした。CMW 2018の最初のセッション、Search Guruの社長のLeslie Carruthers氏による若干ドライな(褒めています)コンバージョントラッキングに関するセッションも満員でした。コンテンツマーケティング担当者向けのソリューションの多くは、コンテンツ中心のマルチチャネルジャーニーに特化したものではなく、カスタム化されたアナリティクスとアトリビューション戦略を中心に展開されています。

共感: 共有可能で意義深いストーリーに隠された秘訣

「コーズマーケティング」やCSRのような殺風景な用語は、共感を呼ぶストーリーを伝えたいという、真正かつ人間的な欲求に置き換えられました。共感を呼ぶストーリーテリングは、CMWで紹介された多くのコンテンツマーケティング・プログラムのコアテーマであり基盤です。これはコンテンツの飽和という課題に対する、ひとつのソリューション(または少なくとも代替策)として位置づけられています。

 

 

CMWで気に入ったセッションのひとつは、Northwell Healthチームのセッションです。彼らは、The Wellという、大きな共感を呼ぶコンテンツプログラムを作り出しました。彼らが共有してくれたプログラムのミッションステートメントは、マーケティングの目的と真正性を探すのに苦労しているブランドにとって素晴らしい北極星(指針)となるでしょう。

情報の多くが不正確で、助けにならず、理解が困難である情報過多の時代において、Northwell Healthは、正直で、信頼性が高く、思いやりのあるパートナーとして差別化を図ろうとしています。私たちは消費者とつながり、ストレスを軽減し、笑顔を増やし、最終的には自らのヘルスケアジャーニーにもっと自信が持てるようになる、パーソナライズされたコンテンツを提供しています。

それがNewsCredのCMW 2018の結論です! コーヒーやデモのために当社のブースに立ち寄ってくださった方々、ソーシャルメディアで当社をフォローしてくださった方々、より優れたマーケティングチームの構築に関するセッションに出席してくださった方々全員に心から感謝申し上げます。

 

Jesse FeldmanはNewsCredのコンテンツマーケティングマネージャーです。

 

元記事「Five Takeaways from Content Marketing World 2018」は2018年9月7日にInsights.newscred.comに掲載されました。

 

この記事はNewsCred BlogのJesse Feldmanが執筆し、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされたものです。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまでお願いいたします。

 

また、日本におけるNewsCredパブリッシャーネットワークに関してはNewsCred by amanaまでお問い合わせください。

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